2025年6月29

相模原上溝みどり眼科院長の嶋村 慎太郎です。
夏に流行しやすい目の病気はいくつかあります。
最も代表的なのは、流行性角結膜炎(はやり目)です。
これはアデノウイルス感染によって起こり、目の充血、目やに、涙、異物感、まぶたの腫れなどが主な症状です。感染力が非常に強く、タオルの共用や手で目をこすることなどを介して、家族や学校、職場で急速に広がる可能性があります。特に子供の間で流行しやすく、夏休み期間中に感染が拡大することもあります。
次に挙げられるのが急性出血性結膜炎です。
これはエンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因となることが多く、目の充血、出血、異物感、まぶしさ、まぶたの腫れなどが突然現れるのが特徴です。こちらも感染力が強く、集団感染を引き起こすことがあります。
また、海水浴やプールなどで目を洗う機会が増える夏には、細菌による細菌性結膜炎のリスクも高まります。目の充血、目やに(特に黄色や緑色の膿性)、ゴロゴロとした異物感が主な症状です。
対策としては、
- 手洗いの徹底: ウイルスや細菌の感染を防ぐため、外出後や目を触る前には石鹸で丁寧に手を洗いましょう。
- 目をこすらない: 無意識に目を触ることで、手についたウイルスや細菌が目に移行したり、炎症を悪化させたりする可能性があります。
- タオルや洗面用具の共用を避ける: 感染症の拡大を防ぐために、家族内でもタオルや目薬の共用は避けましょう。
- プールや海水浴後のケア: プール水に含まれる塩素や海水が刺激となることがあるため、水泳後には清潔な水で目を洗い流すのが望ましいです。ただし、洗いすぎはかえって目のバリア機能を低下させる可能性があるので注意が必要です。
- 症状が出たら眼科受診: 目に異常を感じたら、早めに眼科を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。自己判断で市販薬を使用すると悪化することもあります。
- コンタクトレンズの適切な使用: コンタクトレンズ使用者は、正しいケアを心がけ、長時間の装用を避けるなど、目の負担を減らすようにしましょう。
皆さま、夏の目の病気を予防していきましょうね。
何かご不安なことがありましたら、相模原上溝みどり眼科までいらしてくださいね。
皆さまが、快適な夏を過ごせることを願っております。