近視進行抑制治療・その他
近視進行抑制治療・その他
VDT(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)症候群とは、パソコンやスマートフォンなどのディスプレイ画面を利用した長時間の作業が原因となり、目・身体に症状を起こす病気です。最近のニュースなどでは“IT眼症(がんしょう)”とも呼ばれます。
連続使用時間が増えるとより強い様々な症状を現しやすく、近視や角膜炎・結膜炎などの病気をおこすことがあります。頭痛、額の圧迫感、めまい、吐き気、ひどい肩こりなど目以外の症状を起こすこともあります。
初期症状のうちは休めば症状は良くなりますが、ケアをしないと慢性的になってしまうことがあります。
めがねをかけない場合、近くは見えますが、遠くは焦点が合わずぼやけてしまいます。
正常な方の目の長さは23~24ミリですが、近視の方は伸びていることが多いです。
アトロピン点眼は以前より、眼科での瞳を広げる検査に用いられてきた目薬です。
低濃度アトロピン点眼は、近視が進行しそうな学童期のお子様が適応となります。1日1回寝る前に点眼します。
低濃度アトロピン療法はアトロピンを超低濃度にして点眼するため、瞳孔を広げる作用を回避しつつ、近視の進行スピードを抑えます。
まれに翌日に瞳孔が広がる方もいらっしゃいますが、点眼をやめれば元に戻ります。
多焦点ソフトコンタクトレンズは、遠近両用ソフトコンタクトレンズとして知られています。この中でも、拡張焦点深度型多焦点コンタクトレンズは遠・中・近の度数がリング状に連続しており、眼軸長の伸展を抑え、近視進行を抑制すると考えられています。
近年国際学会で30%~40%の近視進行抑制効果が報告されており、オルソケラトロジーに匹敵する近視進行抑制効果が示されています。
オルソケラトロジーと比較して、
メリット・デメリットを参考にして、ご希望があればぜひご相談してください。
目は、治すことができない病気があります。ほとんど自分では気付かずゆっくりと進行し、重篤な症状が突然現れる臓器です。
日本人の中途失明原因として長く第1位を占めている緑内障や、上位を占めている糖尿病網膜症はまさにそうした病気です。ただし、こうした病気でも定期的な眼科検診で早期発見が可能で、進行を止める・ゆるやかにする治療が可能です。
眼科検診は健康診断で受ける視力検査だけという方が多いですが、症状がなくても重大な目の病気が上昇し始める40歳を超えたら眼科を受けることが、目の健康を長く守るためにはとても大切です。何も症状がなくても年に1度は眼科検診を受けましょう。
眼科の検査は、痛みは全くありません。安心して、お気軽に来てくださいね。
TOP