顔とまぶたのけいれん治療
顔とまぶたのけいれん治療
顔面けいれんとは、自分の意志とは関係なく片方の目の周りや頬、口などがけいれんする病気です。通常、目の周りからピクピクする症状で始まり、徐々に頬や口元へ広がります。さらに進行すると、あごの下の筋肉もけいれんするようになります。重症になるとけいれんが持続し、目や口周囲のけいれんが同時に起こり、顔が歪むこともあります。また、けいれんの無い時には顔面の麻痺がみられることがあります。治療は、ボトックス注射や顔面神経を圧迫している部分を手術する方法があります。
眼瞼けいれんとは、瞼を閉じる筋肉が、自分の意思とは無関係にけいれんする病気です。症状は、まばたきが増えたり、まぶしさを感じたりすることから始まり、症状が重くなるとまぶたが開かなくなり、目が見えない状態にまで進んでしまうこともあります。まぶしい光やストレスにより、症状が悪化します。
通常は両方ですが、片方の場合もあり、唇にも異常を感じるケースもあります。片方で徐々に悪化する場合は、顔の表情筋を動かす顔面けいれんの可能性が考えられます。
眼瞼けいれんは原因によって以下の3つに分けられます。
眼瞼けいれんは、放っておいて自然に治る病気ではありません。
症状が進行すると、けいれんの回数が増し、まぶたが開かなくなり、目が見えなくなることもあります。
ボツリヌス治療では、ボツリヌス菌が作り出すA型ボツリヌストキシン(天然のタンパク質)を成分とするお薬を筋肉に注射することによって、けいれん等の原因となっている神経の働きを抑え、筋肉をやわらげ症状を改善します。
治療の効果には個人差がありますので、1回の注射で症状が改善してしまう方もいれば、定期的に再投与を必要とされる方もいます。定期的に院長と相談しながら治療を継続しましょうね。
1.ボツリヌス療法の副作用
注射後の副作用の多くは一時的なものなので、お薬の効果の消失とともになくなりますが、これらの症状がみられたら院長に相談してくださいね。
2.ボツリヌス療法の効果
効果は3日~2週間で現れ、通常は3~4ヶ月間持続します。その後、時間が経つにつれて徐々に効果は消失していきます。(効果や持続性には個人差があります。)
約8割の患者さまで症状の改善が得られるとされています。
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